戦後の日本を彩り、子どもから大人まで、女性の”あこがれ”が沢山つまった中原淳一(1913-1983)の雑誌『ひまわり』『それいゆ』。その誌面で挿絵を手掛けた主な作家の一人に、鈴木悦郎(1924-2013)がいます。昭和から平成にかけて活躍した悦郎は、優しい色合い、繊細な線、愛らしいモチーフが持ち味で、どこか懐かしさを感じさせつつも決して古びない作風が印象的です。御菓子司・鍵善良房で使われている、淡い色目の包装紙は悦郎がデザイン。今も残る歴代店主との手紙のやり取りや、時節の挨拶の品々からも、その親交の深さがうかがえます。また悦郎は包装紙や掛け紙だけでなく、菓子のデザインも手がけています。本展では鈴木家協力のもと、鍵善良房が所蔵する絵画作品を中心に、菓子デザインの原画とその木型も展覧します。悦郎が描き出した優しくあたたかい世界をお楽しみください。
- 日程
- 2024年11月19日(火)~2025年3月9日(日)
10:00~18:00(受付終了17:30)
- 料金
- 1,000円
- 電話
- 075-561-2875
- 休館日
- 月曜日(祝日の場合は翌平日)、12/28~1/3